ヒトが口にしても何の害もない食べ物が、犬猫にとっては重篤な副作用を引き起こす事があります。
どんな食べ物が危険なのか?
代表的なものを紹介したいと思います。
ネギ類これはご存知の方も多いと思います。ネギの中の成分が赤血球を破壊し貧血を引き起こす事があります。
下痢や嘔吐、黄疸・血尿のような赤い尿(血色素尿)などの症状が現れます。
調理して成分の溶けだした汁などにも毒性はありますので注意が必要です。
中毒量は個体によってもかなり大差があり、少量でも症状が現れることがあります。
チョコレート脂肪が多く甘い匂いなので犬猫は好きな味だと思います。
しかしチョコの中のテオブロミンという成分が心臓血管・中枢神経を興奮させる作用があります。
嘔吐・下痢・動悸・興奮・震え・昏睡・痙攣などの症状が現れることがあります。
チョコによりテオブロミンの含有量は違いますが、ミルクなどの入っていないビター系のチョコの方がテオブロミンの含有量は高い傾向にあります。
100〜200mg/kgで中毒量、240〜500mg/kgで致死量と言われています。
代表的な明治のミルクチョコレートは1枚56gでテオブロミン165gを含んでいるという事ですので
小型犬で板チョコ1枚で影響がでる計算でしょうか?
どちらかというと1回食べたからというより継続的なオヤツとして与えていて問題になることが多いです。
ブドウブドウの何の成分が原因なのかは不明ですが、ブドウを食べた後嘔吐や下痢、腎不全による乏尿などを引き起こし死亡する事例が報告されています。
学会報告例では2.5kgのマルチーズが種なしブドウ約50gを食べてしまい5〜6時間後に嘔吐を発現、その後乏尿を経て動物病院にて治療を行っていましたが4日後に死亡してしまったという事例もあります。
1kgに対してブドウ20〜32gで問題をひき起こすというという記述もあります。
(一般的なデラウェアだと一房15g位、3.5kgの犬で半分くらいでしょうか?)
ただこの中毒量も必ずという訳ではなく個体差によって、多く食べても全く症状のない症例もあるのが実際です。
イカ・タコ特に生のままだとビタミンB1を破壊し急激な欠乏症を引き起こす可能性があります。
下痢・嘔吐・食欲不振・脱水・運動失調などの神経症状(腰抜け)などの症状を発症することがあります。
キシリトールキシリトールを大量に摂取すると低血糖を引き起こし危険な状態になる可能性があります。
キシリトールガム1箱で約6.5g 中毒量 10kgあたり1g
牛乳・乳製品犬猫はヒトのように乳糖を分解する酵素を持っていません。
そのため下痢の原因になることがあります。
ヨーグルトやチーズなどの乳製品も同様です。
(犬猫専用の物は大丈夫です)
生卵の卵白卵白にはビタミンB群と結合し吸収を阻害する成分が含まれています。
摂取すると皮膚炎や結膜炎の症状を呈する場合があります。
加熱するとこの成分は破壊されます。
また卵黄と一緒に摂取すると問題なくなります。
(卵黄にはビタミンBが豊富なので卵白の成分を吸着してくれる)
観葉植物今回は個々の詳しい内容は記載しませんが、ご家庭にある観葉植物の中にも犬猫に毒性を示すものがあります。
代表的な植物名だけあげておきます。
アロエ
アブラナ
シクラメン
ユリ
アジサイ
カランコエ
スイセン、チューリップ、アマリリス、ヒヤシンスなどの球根
他にも人にも有毒とされる植物も当然含まれます。
トリカブト、毒キノコ、ジキタリスなど。
自宅内の鉢植え、庭の花壇などにご注意ください。
posted by kamiebetu at 16:18
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