
白内障
遺伝・加齢・糖尿病など原因は色々ですが、水晶体(目のレンズ)が白濁した
状態

角膜潰瘍
角膜は目の一番前にある透明な膜ですが、外界と接しているため様々な
刺激にさらされやすく炎症やアレルギー、傷などが起こりやすいです。
この写真は重度の角膜潰瘍(角膜に傷が出来た状態)で潰瘍周囲の炎症
により角膜が白く濁っています。

ブドウ膜炎
ブドウ膜は眼の中の虹彩(カメラで言う絞り)、毛様体、脈絡膜からなる、
組織で何らかの原因でこの部位に炎症が起こるのをブドウ膜炎といいます。
炎症の結果目の中の水(眼房水)が白く濁り目が白く見えることがあります。

角膜浮腫
緑内障やウィルス感染、ブドウ膜炎などにより角膜の内皮細胞が障害を受け
角膜が水を含んでむくんだ状態。浮腫の結果目が白く見える

角膜ジストロフィー
多くは遺伝的で、角膜表面に脂質やカルシウムなどが沈着し白くキラキラ
光ったように見える。
眼が白くなると行っても上記のように様々な病気が考えられます。
よく観察すると白いと言ってもかなり違いがあるのがよく判ると思いますが、当然障害されている部位も異なりますので、治療法もそれぞれ違ってきます。
老年性の白内障や角膜ジストロフィーでは緊急性はありませんが、角膜潰瘍やブドウ膜炎、角膜浮腫などの疾患では治療が遅れると失明の危険性も出てまいります。
今回は病気の詳細や治療法は省略いたしますが、こういった疾患もあると知って頂けたら幸いです。
次回は「目が赤くなる病気」について記載いたします。
画像: 千寿製薬株式会社 犬猫の目の病気パンフレット
眼病カラーアトラス Inter Zoo より参照
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