猫の腎不全治療薬『ラプロス』のパンフレットがメーカーより届きましたので概要を記載したいと思います。
ラプロスは動物用医薬品で初めて「腎機能低下の抑制」が効能・効果で認められた治療薬です。
以下が概要となります。
『ラプロス』
ラプロスは経口投与が可能なプロスタサイクリン誘導体製剤です。
猫の体内でプロスタサイクリン受容体に結合して作用します。
成分: 1錠中にベラプロスタナトリウムを55μg含有
効能・効果: 猫:IRISステージ2〜3の慢性腎臓病における腎機能低下の抑制及び臨床症状の改善
用法・用量: 1回あたり1錠、1日2回、朝晩の食後に経口投与
長期投与を考え小さな薬剤に設定されているようです。
臨床試験では投与により
・血清クレアチニン、BUNの上昇が抑制
・食欲不振が改善
・体重減少の抑制
・活動性低下の抑制
・脱水の抑制
などの効能が見られたようです。
【投与に関する制限】
10か月齢未満の猫に対する安全性は確立されていない。
妊娠中の猫のに対する安全性は確立していない。
本剤は体重7Kgを超える猫に対する有効性は確認されていない。
との事です。
発売は4月5日
発売当初は反響も大きいため若干供給不足が発生するかもしれません。