2015年07月24日

耳疥癬

前回、前々回とニキビダニ、皮膚疥癬の症例をご紹介しましたが、昨日は耳ダニのこの来院がありましたので折角ですのでご紹介したいと思います。
なぜか寄生虫続きますね^^;


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耳疥癬

耳疥癬はミミヒゼンダニというダニが耳に感染する事によって起こる疾患で強い痒みと耳の中に真っ黒な耳垢が溜まるのが特徴的です。


耳鏡で耳の中をのぞくと動く白いダニを見つけることができ確定できます。
ミミヒゼンダニは犬にも猫にも感染し感染力も強い疾患です。


ただ人に感染する事はなく、また皮膚疥癬とは異なり感染部位も耳の中に限られます。
強い痒みのため掻きむしったり頭を強く降ったりすることで耳血腫(耳の耳介部に血が溜まる疾患)を併発する場合もあります。



治療方法としてはダニに効く駆虫剤としてイベルメクチンの注射やレボリューションというスポット製剤などを使用しダニを殺し、併せて耳の洗浄を繰り返すことで治していきます。


駆虫薬は卵には効きづらい事から、治療周期としてはダニのライフサイクルを考え(ダニは約3週間ほどで卵から成虫に成長する)最低でも2週から3週の間治療を繰り返します。
卵が残っているうちに治療を中止してしまうと再発してしまうので注意が必要です。



猫の場合には多頭飼いの場合も多く、1頭感染個体がいるとすべての子に感染している可能性が強く同居個体全てに治療を行わないとダニを回しあってしまい、いつまでも治療が完了しないこともあり厄介です。


外に出ている猫ちゃんで、なんか最近耳をよく掻くとか耳の中が真っ黒!
なんていうときには耳ダニを疑ってみてください。




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お知らせ
8月15日(土)から17日(月)はお盆休みを頂戴いたします。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。



posted by kamiebetu at 18:39 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月23日

看護師さん内定しました!

今年度新規採用した看護士さんが短期で退職する事となり、その後パートさん・アルバイトで病院の診療を行ってまいりました。



その間も今期より採用できる看護士さんがいないかと専門学校などに求人もだし、就職希望をしてくれた何人かと面接や実習を行いましたが、なかなか思うような出会いがありませんでした。



時期的にも中途採用はなかなか難しく来春卒業の生徒さんにターゲットを変更し求人をしておりましたが、今回江別出身の看護士さんから就職したいとの申し出があり、この1週間実習をしてもらい、来春より正規スタッフとして採用させて頂く事となりました。



春までは学校の授業などもありなかなか来れることも少ないですが土曜日と長期休暇時にはアルバイトとして働いていただき仕事を覚えて頂くと共にスタッフ不足を助けて頂く予定です。



まだまだ4月まで長いですが、長期的に仕事を覚えてもらえる人材が出来、少し先が見えてきてほっと一息という感じです。
春までの間は少しでも働いてもらえるアルバイトさんを探しながら頑張ろうと思います。



まだしばらく助手が不在でご迷惑をおかけする事も多いと思います。
よろしくお願い致します。




posted by kamiebetu at 11:48 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月02日

ニキビダニ症

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ニキビダニ症(毛包虫・アカラスともいう)

ニキビダニ症は毛包や脂腺内に多数寄生する事により発症する皮膚疾患であるが、犬には本来ニキビダニ(Demodex canis)が常在していますが、何らかの原因で宿主の免疫機能が低下する事で増殖し、発症の引き金になると考えられています。


ニキビダニ症も大きく分けて局所性と全身性に分けられ、どちらかによってその後の予後も治療方法も異なってきます。


診断は毛検査(毛を引き抜き顕微鏡で見る)や皮膚掻爬検査(皮膚の下まで引っ搔く)でニキビダニが確認できれば確定となりますが、ニキビダニは毛包内に寄生する事から特に毛検査が有用とされています。
ただ寄生数などによっては1回の検査で虫体を検出できない場合もかなりあり、診断に苦労する事も多いです。


局所性の限局的な発症は幼犬などで多く、未熟な皮膚バリアが要因となっているようです。
治療はあまり積極的な事を行わなくても成長に伴い3〜8週間ほどで自然治癒する事もあるようです。(病変が拡大しない場合)


全身性のニキビダニ症は、成犬では薬剤の使用による免疫抑制やストレスなどが要因となったり、老犬の場合では潜在的な内科疾患(癌や内分泌疾患など)が背景ににあったり加齢に伴う皮膚機能の低下なども素因となってる場合もあります。
全身性の場合には積極的な駆虫と潜在疾患の解明と治療が必要で長期の治療が必要になる場合が多いようです。


治療約としてはアミトラズ浴やイベルメクチン、ドラメクチン、ミルベマイシンなどが使用されるますが薬剤により効果や投与回数、副作用もそれぞれ異なるため症例に応じた選択と対応が必要となります。



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お知らせ
7月19日(日)は都合により12時までの診療とさせて頂きます。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。



posted by kamiebetu at 17:54 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする